仕事も一区切りついた。
気持ちの良いさわやかな一日のはじまり。
そうだ、布団を干そう!
太陽の陽射しをたっぷり布団に浴びせられれば、気分爽快になること間違いなし。
でも、天気の良い日ばかりでもない。
天気が良くても、布団を干そうという気分にならない日も多い。
それに、重い布団を干すのも億劫になってきた。
それなら、布団乾燥機の出番ですね。
布団乾燥機のはじまり
布団乾燥機が国内で一番はじめに開発されたのは1977年のことでした。三菱電機群馬製作所で開発され発売されました。
ある年の寒い日、一人の独身社員が、ヘアドライヤーを布団の中に入れて温風を吹き込んで温まっていたところ、布団の湿気がとれてフカフカになる、という体験談をヒントに開発が始まり、製品化されたといわれています。
完成までには大変な苦労があったことでしょう。
布団の中全体に均一に温風を吹き入れるにはどうしたらいいのか。
試行錯誤の末、蛇腹ホースで布袋の中に温風を吹き入れて布袋を膨らませ、布袋を挟んだ布団全体に熱が行き渡る方式になりました。
その後も開発が進められ、2013年には、布袋を使わないで乾燥するマット不要タイプの布団乾燥機が象印から「スマートドライ」として発売されました。
布袋をセットする手間を省くマット不要タイプは、その手軽さが大好評となり、その後、他のメーカーからもマット不要タイプの布団乾燥機が発売されています。
布団乾燥機のしくみ
布団乾燥機は、本体、布団乾燥用の布袋(エアマット)、本体とエアマットとをつなげるフレキシブルな接続ホースで構成されます。
本体内部には、風を送り出す送風機(ファン)とその風を温める電熱ヒーター(又はセラミックヒーター)を有し、接続ホースを通してエアマットに温風を送り込みます。
ヒーターは600W程度であり、やや小型のヘアドライヤーと同じ程度です。
エアマットは、適度な通気性のある布地で作られます。
エアマットは上下を布団などで挟まれ、送り込まれる温風によって膨らみますが、膨らみすぎないように、中央部が縫い付けられています。送り込まれた温風による熱で、布団の湿気をとり乾燥させます。
エアマットを用いないタイプもあり、その場合は、布団に直接温風を送り込みます。
エアマットを用いるタイプは、布団の隅々まで温風が行き渡り全体が乾燥しやすいですが、マットをセットする手間がかかるのが面倒ですね。
一方、エアマットを用いないタイプは、マットを敷く手間を省けますが、本体からの温風の吹き出し口から遠いところにまで温風が届きにくいというデメリットがあります。
布団乾燥機を選ぶ時の注意点
布団乾燥機には、エアマットがあるタイプとないタイプがあります。
エアマットがあるタイプの場合には、乾燥の対象とする布団のサイズに合った大きさのエアマットであるか否かに注意した方がいいですね。
ちなみに、一般的な布団のサイズの目安は次のようになります。
掛け布団 | 敷布団 | |
シングル | 150×210㎝ | 100×210㎝ |
セミダブル | 170×210㎝ | 120×210㎝ |
ダブル | 190×210㎝ | 140×210㎝ |
クイーン | 210×210㎝ | 160×210㎝ |
収納スペースや使用時の手間を考えて、布団乾燥機のサイズも考慮した方がいいですね。スペースに何の問題もなく、力も有り余っている健康な人は、サイズが大きく重量も重くてもかまわないかもしれませんが、そうでない方は、布団乾燥機を使わないときにしまう場所に困らないように、サイズはコンパクトで軽いほうがいいですね。
もちろん、布団の全体隅々まで乾燥してくれるかどうか、どのくらいの時間で乾燥できるのかどうかなど、性能は重視すべきでしょう。
性能面でいうと、乾燥だけでなく、ダニ退治ができたり、消臭機能があるかどうかなど、付加的な機能もついているといいかもしれません。
さらに、布団乾燥機といえども、布団以外のもの、例えば、靴などの乾燥に使えるのかどうかもチェックしておくといいでしょう。
次のページで、布団乾燥機の気になるおすすめの機種について見ていきましょう。